このブログを読んでくれている人は、きっと好きなことを仕事にしたい人だと思います。
そして、好きなことをして生きていくにはどうしたらいいか悩んでいるのかもしれません。

ボクは新卒で入社して、半年で転職しました。
営業職は無理だと判断し、素人ながらグラフィックデザイナーに。
あれから25年、今もデザインの仕事・広告の仕事に携わっています。

ここでは、ボクが好きなことを仕事にした経緯と、好きなことを仕事にしたその先を解説したいと思います。

好きなことを仕事にした理由

ちょっと古いタイプの人は、好きなことで稼ぐことできるのは、ごく僅かな人だと言うかもしれません。
仕事は辛いもので、楽しいいものではないという認識が強いようです。
しかし、ホリエモンや前澤さんといったニューリーダーといえる若手経営者は、「仕事は楽しいものだ」といい、「楽しいことだけをやれ」「好きなことをやればいい」としばし発言しています。
こうした「好きなことを仕事に」といった風潮は、若い世代からよく聞きかれるようになりました。

考えてみれば、一日の大半は仕事をしています。
月の2/3は出勤日です。
人生においてこれだけの時間を仕事に割いているわけですから、仕事が好きじゃなかったら、苦痛の日々を一生過ごしていくことになるわけです。
お金のためだけに、その苦痛に耐えられるのか…ボクはできませんでした。

ボクが新卒で入社した会社は、OA機器のディーラー会社、いわゆる販売会社で営業職です。
正直、営業はやりたくなかった職種であったし、やっていける自信もありませんでした。
でも、就職氷河期の中、自分の望む仕事に就職するのは2020年の今と同じように難しい時期でした。
そして、今から思うと自分は就職活動を大してちゃんとやっていなかったですね。
なんとなく流れでやっていて、そこまで真剣には取り組んでいなかったと思います。
そんな、ふわふわした感じで入った会社でしたが、研修が終わり営業所に配属され、業務をしてみると、それはそれはきつい毎日でした。
毎日飛び込み営業をして名刺を配り、毎日それの繰り返し。
担当地域を与えられても、そこは先輩社員が売りつくした、見込み客すらいない地域です。
もちろん、そんな状況で売れるはずもなく、どんどん疲弊していきました。

そして、こんな生活がこれからずっと続くと思ったら、これは無理だと思いました。
就職活動をしているときは、ぼんやりと「広告関係の仕事がしたいなぁ」と思っていました。本格的には習ったことはなかったですが、デザインに興味がありました。そこで、やっぱり広告やデザインの道に進もうと考えたのです。

運良くすぐに、小さな会社ではありましたが、パソコンを使って印刷物を作成するデザイン会社に転職することができました。
こうして、嫌だった営業職から希望していた広告業界に進むこととなったのです。

好きな仕事でも、大変なことはある

好きで進んだ広告業界のデザイナー職に就いたのですが、素人なので仕事が遅いし、デザインの質も低い。
デザインを提出しても、なかなかOKが出ずに深夜まで作業が続きました。
それでも続けられたのは、この仕事が好きだったからです。
「上手くなりたい!」「いいものをつくりたい」といった熱意と向上心があったからこそ、大変なことがあっても、それを乗り越えてこれたのだと思います。
今でこそ徹夜で作業することはなくなりましたが、当時はデザインがあがるまで徹夜で作業することはしょっちゅうで、体力的にも、精神的にもきつかったです。

好きなことだったら後から勉強すればいい

転職してデザインの世界に飛び込んだわけですが、正直右も左もわからないド素人です。
ここからボクのデザインやマーケティングの独学が始まったのです。

まずはmacの使い方、ソフトの使い方をマスターしなければなりませんでした。
ちょうどその頃はDTPの黎明期。大学時代にちょっとだけmacを使ったボクでしたので、多少はパソコン操作に慣れていたという利点はありました。
そういうわけで、ソフトの使い方はどんどんマスターしていったのです。

ソフトを使えるようになったら、今度はデザインの勉強です。
グラフィックデザインについて書かれた本は、今ほど多くはなく、その本を探すことから始めました。
覚えた知識を実際のデザインで使い、デザイン作業で迷ったら本を見て学び、実戦スタイルでスキルを磨いていきました。幸い仕事がたくさんあったので、毎日夜中まで仕事をしながら実際のデザインの中でスキルをあげていったという感じです。

好きなことであれば、こうした勉強も苦にならなかったです。
逆に言うと、好きだからこそ学ぶこと、スキルアップを楽しんでやってこれたのだと思います。

最初に務めたデザイン会社はチラシ中心の仕事内容でしたが、ここで学んだスキルをもとに都内のデザイン会社へとステップアップ。
そこでは大手企業や上場企業のクライアントが中心でSPツールのグラフィックデザインをしていました。

嫌な仕事だったら苦痛でしかないことも、好きな仕事であれば頑張れるんです。だから、仕事をするならちょっとでも好きな仕事、興味のある仕事に就いて欲しいと思うのです。

好きな仕事で独立するには

ここではさらに、やりたいことをするために「独立」して起業したお話をします。

独立して会社を経営していくには、土台となる基礎の部分をつくらなければ、会社として成り立ちません。
ボクがしたことは、まずは安定して見込める収益を確保すること。
独立する前に務めていた会社にお願いして、外注として仕事をいただけることになりました。
こうしたことが実現できたからこそ、独立できたと思います。
とても感謝しています。

独立するのに必要なモノは

  • 力になってくれる信頼できる人
  • 新規の仕事を獲得する営業力
  • 仕事のネットワークや外注先

仕事を獲得さえできれば、なんとかなるし、なんとかさせるしかない。
受注できる力があればやっていけると思います。

既存にない仕事で、好きなことを仕事にしたいのであれば、好きなことをやってどうやったら収益化できるのか考えればいいのです。
マネタイズできれば、それは仕事になります。
趣味の延長線上で仕事をしたいのであれば、予めSNSなどで同じ趣味の人と繋がり、収益化できるか調査してみたり、反応をみることが可能です。
ニーズがあれば、仕事として成立します。

好きなことはひとつじゃなくてもいい

好きなことはひとつじゃなくていいと思います。
むしろひとつじゃなく、好きなものが増えていったり、移っていったりしていいと思います。
時代のなかで新しいものも出てきます。
時代が変わり新しい職業も生まれてきます。
世の中の流れにのっていくこと、どんどん好きなことを増やしていけばビジネスチャンスは拡がります。そして、
仕事もメリハリもでてくるし、それはモチベーションにつながっていくと思います。

時代はどんどん多様化してきます。
既存の概念にとらわれず、「好きな仕事をする」こと、「好きなことを仕事にする」こと、どんどんチャレンジしてください。